防護柵根入れ長試験

根入れ長測定とは

先頃、いくつかの地方整備局において土中埋め込み式の防護柵支柱の根入れ長不足に係る問題が発生したことを踏まえ、ビデオカメラによる防護柵設置工において出来形確保対策を実施されているところでありますが、平成22年3月より鋼製防護柵支柱の根入れ長確保のための出来形管理は、非破壊試験による出来形管理を基本とする通知が国土交通省から通達されました。

使用機器:NST-2/LT

NST-2は、ガードレール支柱や道路標識柱、防護柵支柱、照明柱等、鋼管の根入れ深さを迅速に、かつ簡便に測定できる超音波式の根入れ深さ測定装置です。試験体表面に500kHzの超音波を流すことにより被測定物の塗装を剥すことなく測定できますので優れた作業性に加え、高精度・高分解能を達成しています。

写真 NST-2試験機外観

測定原理

根入れ深さ測定は、センサから超音波振動を発振し、その振動が端面で反射し再びセンサに戻ってくるまでの時間を測定します。
振動が戻ってくるまでの時間に支柱の超音波伝搬速度(物質の中を伝わる音の速さ)をかけることで、センサ→端面→センサ間の
距離を算出します。(往復距離)これを2で割ることによってセンサから端面までの距離が出ます。

    測定原理図

試験状況

様々な防護柵にご対応いたします。

根入れ長試験状況

根入れ長試験状況(左:ガードレール、右:転落防止柵)

根入れ長試験状況

根入れ長試験状況(左:ボックスビーム、右:TMS型ガードパイプ)